Back
In this article

WP-CLIとは?WordPress管理のための使い方ガイド

WP-CLIとは?WordPress管理のための使い方ガイド

WordPressは直感的な管理画面を持ち、もっとも使いやすいコンテンツ管理システム(CMS)の一つとして知られていますが、それでもWebサイトが大きくなるにつれて管理が複雑になっていくことがあります。一般ユーザーであれ開発者であれ、テーマやプラグイン、更新プログラムの管理は不可欠です。

WordPress Command-Line Interface(WP-CLI)などのツールをマスターすれば、サイト管理の効率が劇的に向上します。このWordPressチュートリアルのWP-CLI編では、WP-CLIのインストール方法からWordPressサイト管理における効率的な使い方まで、あらゆることを網羅した包括的なガイドです。

この記事を読めば、WP-CLIの機能をしっかりと理解し、WordPressのWebサイトをより効率的に管理できるようになるでしょう。

WP-CLIはWordPressのコマンドラインインターフェースで、ユーザーはブラウザを開かずにWordPressサイトを管理し、テーマ、プラグイン、データベースなどのWordPress関連タスクを、すべてコマンドライン上で処理できます。

WordPressの管理画面は確かに使いやすいのですが、WP-CLIを使えばサイト管理のレベルを向上することができます。コマンドラインインターフェースを使うことで、タスクを素早く実行でき、サイトメンテナンスの様々な側面も自動化することができます。

特に複数のサイトを抱えるWordPress開発者にとって、WP-CLIははコマンドラインから直接、合理的に管理できる点が大きな魅力です。

WP-CLIのメリット

WP-CLIは一般ユーザーからフリーランサーまで、幅広い層に様々なメリットをもたらします。WordPressのコマンドラインインターフェースを使うべき理由は以下のとおりです。

  • 効率性 — 従来のWordPressの管理画面では数分から数時間かかるタスクを、WP-CLIなら数秒で完了できます。
  • 一括操作 — 単一コマンドで複数のプラグイン、テーマ、またはWebサイトを一気に管理できるため、多くのクライアントサイトを抱えるフリーランサーには特に便利です。
  • リモート管理 — WP-CLI を使用すると、リモートでWordPressサイトを管理でき、各管理画面へのログインが不要になります。
  • バックアップの自動化 — サイトの自動バックアップルーチンを作成できます。WP-CLI対応のWordPressのバックアップソリューションと組み合わせれば、さらに便利になるでしょう。
  • 高度なカスタマイズ — WordPressのGUIは使いやすいですが、複雑なタスクには制限がある場合があります。通常の管理画面では実現できない複雑なタスクも、WP-CLIならスムーズに実行可能です。

WP-CLI v2

WP-CLIは長い進化を遂げ、現在の安定バージョンはWP-CLI v2、最新リリースは2.8.1となっています。最新バージョンでは機能が充実し、安定性も向上しているため、WordPress管理がさらに効率的になりました。

WP-CLI v2を使うための最低要件はこちらです。

  • PHP 5.6以降
  • WordPress 3.7以降
  • UNIXライクな環境(OS X、Linux、FreeBSD、Cygwin)— Windowsは一部機能制限あり

最新バージョンへのアップデートを推奨する理由は以下のとおりです。

  • 新しいバージョンはセキュリティパッチが含まれていることが多い
  • 旧バージョンでは使えない新コマンドや機能にアクセスできる
  • コマンド実行のスピードと効率がアップしている

重要!古いPHPやWordPressでもWP-CLIは使えますが、セキュリティ強化のため常に最新版の利用を推奨します。

WP-CLIのインストール方法

WP-CLIのインストールは、レンタルサーバーを使っている場合でも、ローカルLinux環境でも簡単です。

Hostingerのプレミアムプラン以上のレンタルサーバーWordPress向けのマネージドホスティングを利用しているなら、すでにWP-CLIがインストールされています。

利用するには、hPanelSSHアクセスを有効にしましょう。やり方は次の通りです:

  • hPanelにログイン
  • 左サイドバーから詳細設定SSHアクセスへ進む
hPanelの左サイドバーのAdvancedセクションでSSH Accessを選択
  • SSHステータスのセクションで有効化をクリック
現在アクティブでないSSHステータスを有効にするオプションを表示するSSHアクセスメニュー

VPSホスティングや他のLinux環境を使っている場合は、以下の手順でWP-CLIを手動インストールできます。

  • PuTTyなどのSSHクライアントでサーバーにアクセスします
  • ログイン後、WP-CLI PHARファイルをダウンロードします
curl -O https://raw.githubusercontent.com/wp-cli/builds/gh-pages/phar/wp-cli.phar
  • ダウンロードしたPHARファイルが正常に動作するか確認します
php wp-cli.phar --info
  • ファイルを実行可能な状態に変更します
chmod +x wp-cli.phar
  • PHARファイルを任意のディレクトリ内に移動します。例:
sudo mv wp-cli.phar /usr/local/bin/wp
  • 以下のコマンドでWP-CLIのインストール完了を確認
wp core install

よく使うWP-CLIコマンド

WP-CLIをインストールしたら、次は基本機能をマスターしていきましょう。このコマンドラインツールを使いこなせば、多くのタスクが効率的に実行できます。以下の基本コマンドをしっかり覚えて、コマンドラインから直接WordPressサイトを操作できるようになりましょう。

WP-CLIバージョンの確認方法

最新バージョンのWP-CLIを使っているか確認するには、定期的にバージョンチェックをしておくのがベストです。コマンドラインのツールを開いて、こちらを入力するだけです。

wp cli version

すると、こんな感じで結果が表示されます。

WP-CLI 2.8.1

PHPやMySQLのバージョンなど、より詳しい情報が知りたい場合は以下のコマンドを使います。

wp --info

結果はこのように表示されます。

PHP binary:     /usr/bin/php8.2
PHP version:    8.2.0
php.ini used:   /etc/php/8.1/cli/php.ini
MySQL binary:   /usr/bin/mysql
MySQL version:  mysql  Ver 8.0.27-0ubuntu0.22.04.1 for Linux on x86_64 ((Ubuntu))
SQL modes:
WP-CLI root dir:        /home/wp-cli/
WP-CLI vendor dir:      /home/wp-cli/vendor
WP_CLI phar path:
WP-CLI packages dir:    /home/wp-cli/.wp-cli/packages/
WP-CLI global config:
WP-CLI project config:  /home/wp-cli/wp-cli.yml
WP-CLI version: 2.8.1

古いバージョンを使っている場合は、シンプルに以下のwp cli update コマンドを実行するだけでアップデートできます。

wp cli update

アップデート成功のメッセージが以下のように表示されます。

Success:WP-CLI updated to 2.8.1

WP-CLIコマンド一覧とヘルプドキュメントの見方

WP-CLIには必要なコマンド情報が記載されたドキュメントが用意されています。利用できるコマンドの完全な一覧を見るには、以下を入力してください。

wp

すると、このような感じでコマンド一覧が表示されます。

NAME
wp
DESCRIPTION
Manage WordPress through the command-line.
SYNOPSIS
wp <command>
SUBCOMMANDS
cache Adds, removes, fetches, and flushes the WP Object Cache object.
cap Adds, removes, and lists capabilities of a user role.
cli Reviews current WP-CLI info, checks for updates, or views defined aliases.
.....

ヘルプ画面を閉じるには、Qキーを押すだけです。

特定のコマンドについて詳しく知る方法

特定のWP-CLIコマンドについて詳しく知りたい場合も、構文、オプション、使用例などを含んだ包括的ななヘルプドキュメントを利用してください。

例えば、wp userコマンドについて詳しく知りたいときは、こう入力します。

wp help user

すると使い方や引数、その他の重要情報が詳しく表示されます。

NAME
wp user
DESCRIPTION
Manages users, along with their roles, capabilities, and meta.
SYNOPSIS
wp user <command>
SUBCOMMANDS
add-cap Adds a capability to a user.
add-role Adds a role to a user.
create Creates a new user.
...

サブコマンドについても同じようにhelpコマンドが使えます。例えばwp user updateコマンドのヘルプを見たい場合は以下のとおりです。

wp help user update

WP-CLIでWordPressをインストールする方法

WP-CLIを使ったWordPressのインストールは速くて効率的です。まずは前提条件として、MySQLデータベースを作成し、WordPressのインストールの用意をしておきましょう。

Hostingerをお使いの場合は、hPanelのサイドバーからデータベース→管理に進み、MySQLデータベースを作成できます。

データベース名、ユーザー名、パスワードを入力して新しいデータベースを作成します。

新しいMySQLデータベースを作成するためのフィールドを表示するデータベース管理メニュー

コマンドラインから新しいMySQLデータベースを作る場合は、次の手順で進めます。

  1. 以下を入力してMySQLシェルに入ります。
mysql -u root -p
  1. 次に以下のコマンドを入力し、ユーザーとデータベースを作成します。usernamedatabasenameはそれぞれご自身で設定した値に変更してください。
CREATE USER 'username';
CREATE DATABASE 'databasename';
  1. ユーザーにデータベースを変更するための全権限を与えます。
GRANT ALL PRIVILEGES ON databasename.* TO 'username' IDENTIFIED BY 'yourpassword';
  1. 最後にMySQLシェルを終了します。
quit

MySQLデータベースの準備ができたら、コマンドラインからWordPressをインストールできます。まず、Webサイトファイルを配置するpublic_htmlディレクトリに移動します。現在位置を確認する場合は以下のコマンドを実行します。

pwd

public_htmlにいない場合は、そこに移動します。

cd /home/username/public_html

public_htmlディレクトリにいることを確認したら、以下のステップで進めます。

  1. 以下に従って、最新のWordPressをダウンロードします。
wp core download
  1. データベース情報を使って新しくwp-config.phpを作成します。
wp config create --dbname=databasename --dbuser=username --dbpass=password --dbhost=localhost --dbprefix=wp_
  1. 最後にwp core installコマンドでインストールを完了します。各項目は自身の情報に置き換えてください。
wp core install --url="your_domain.com" --title="Your Site Title" --admin_user="username" --admin_password="password" --admin_email="you@domain.com"

WordPressのインストールに成功したメッセージが表示されます。

Success:WordPress installed successfully.

WP-CLIでテーマをインストールしたり管理する方法

インストール済みのすべてのテーマの一覧表示から、新しいテーマのインストールまで、WP-CLIはこれらのタスクを楽々と効率化します。

まず、現在インストールされているテーマをすべて確認するには、このコマンドを使いましょう。

wp theme list

すると、このような感じで結果が表示されます。

+----------------+----------+--------+---------+
| name | status | update | version |
+----------------+----------+--------+---------+
| astra | inactive | none | 4.3.1 |
| twentytwentytwo| active | none | 1.4 |
+----------------+----------+--------+---------+

例えば、今使っているTwenty Twenty-TwoからAstraに切り替えたい場合は、このコマンドを打つだけです。

wp theme activate astra

成功すると、メッセージが表示されます。

Success:Switched to 'Astra' theme.

WP-CLIを使ってWordPressのリポジトリからテーマを検索することもできます。例えばBootstrapに対応したテーマを探すなら以下のようにします。

wp theme search bootstrap

すると検索結果がこのように表示されます。

Success: Showing 10 of 630 themes.
+-----------------------+-----------------------+--------+
| name | slug | rating |
+-----------------------+-----------------------+--------+
| Bootstrap Fitness | bootstrap-fitness | 0 |
| Bootstrap Coach | bootstrap-coach | 0 |
| The Bootstrap Blog | the-bootstrap-blog | 100 |
...

さらに、The Bootstrap Blogテーマをインストールして有効化するには、以下のコマンドを使用しましょう。

wp theme install the-bootstrap-blog --activate

他のwp themeのサブコマンドを知りたい場合は、wp themeと入力すれば一覧が表示されます。

usage: wp theme activate <theme>
or: wp theme auto-updates <command>
or: wp theme delete [<theme>...] [--all] [--force]
...

WP-CLIでWordPressプラグインをインストール・管理する方法

WordPressのプラグイン管理もWP-CLIで効率化できます。楽にできるその方法を見ていきましょう。現在インストールされているプラグインを一覧表示するには、以下のコマンドを使用します。

wp plugin list

結果はこのように表示されます。

+----------------+----------+--------+---------+
| name | status | update | version |
+----------------+----------+--------+---------+
| akismet | inactive | none | 5.3 |
| hello-dolly | active | none | 1.7.2 |
+----------------+----------+--------+---------+

WooCommerceのような新しいプラグインをインストールするには、以下のwp plugin installコマンドを使用します。

wp plugin install woocommerce

成功すれば次のメッセージが表示されます。

Success:Installed 1 of 1 plugins.

インストールしたプラグインを有効化する場合は以下を入力します。

wp plugin activate woocommerce

そうすると以下のように表示されます。

Success:Plugin 'woocommerce' activated.

一度に複数のプラグインをインストールしたい場合は、スペースで区切ってプラグイン名を並べるだけです。

wp plugin install woocommerce gutenberg

WordPressのリポジトリ内からプラグインを探す場合も、検索機能が便利です。例えばキャッシュ系プラグインを探すなら以下を打ち込みましょう。

wp plugin search cache

検索結果はこのような形で表示されます。

Success: Showing 10 of 1010 plugins.
+--------------------------------+--------------------------+--------+
| name | slug | rating |
+--------------------------------+--------------------------+--------+
| LiteSpeed Cache | litespeed-cache | 96 |
| W3 Total Cache | w3-total-cache | 88 |
| WP Fastest Cache | wp-fastest-cache | 98 |

他のwp pluginコマンドについては、以下を実行します。

wp plugin

期待される出力の一部はこのような感じです。

usage: wp plugin activate <plugin>  
or: wp plugin deactivate <plugin>
or: wp plugin install <plugin> [--activate]
...

WP-CLIでWordPressをアップデートする方法

WordPressサイト、テーマ、プラグインの更新はセキュリティとパフォーマンスにとって不可欠です。WP-CLIを使えば、この作業も効率化でき、サイトで最新のWordPressへの更新作業を実行できます。

WordPressコアを最新バージョンにアップデートしたい場合:

wp core update

成功すると、このメッセージが表示されます。

Success:WordPress updated successfully.

データベースの更新が必要かチェックしたい場合:

wp core update-db

完了すると確認メッセージが表示されます。

Success:WordPress database updated.

現在のWordPressバージョンを確認したい場合:

wp core version

プラグインの更新も重要です。すべてのプラグインを一気に更新する場合:

wp plugin update --all

結果はこのように表示されます。

Success:Updated x of x plugins.

同様に、テーマも最新の状態に保ちましょう。

wp theme update --all

成功すると、このようなメッセージが表示されます。

Success:Updated x of x themes.

特定のテーマやプラグインだけを更新したい場合は、–allパラメータの代わりに対象のスラッグを指定すればOKです。

WP-CLIでWordPressのURLを変更する方法

WordPressのURLを変更する必要が生じた場合も、WP-CLIなら手間いらずです。

ホームアドレスを変更するには、次のコマンドを実行します。なお「http://example.com」は実際のドメイン名に置き換えてください。

wp option update home "http://example.com"

成功すれば、こんなメッセージが表示されます。

Success:Updated 'home' option.

サイトURLを変更するには、同じコマンドのhomesiteurlに変えるだけです。

wp option update siteurl "http://example.com"

こちらも成功すると確認メッセージが表示されます。

Success:Updated 'siteurl' option.

WP-CLIでWordPressコアを再インストールする方法

WordPressコアファイルがアップデートの不具合やハッキングの被害に遭ったりして破損した場合、WP-CLIならサイトの設定やコンテンツはそのままにコアファイルだけを素早く再インストールできます。

WordPressコアファイルを再インストールするには、このコマンドを実行するだけです。

wp core download --skip-content --force

このコマンドはwp-contentディレクトリはそのままに、他の全てのWordPressコアファイルだけを強制的に上書きします。成功すると、以下のメッセージが表示されます。

Success:WordPress downloaded.

ダウンロードしたコアファイルの整合性を確認するには、このコマンドを使います。

wp core verify-checksums

問題がなければ、次のメッセージが表示されます。

Success:WordPress installation verifies against checksums.

WP-CLIでコンテンツを管理する方法

WordPressでのコンテンツ管理は手作業だと時間がかかりがちですが、WP-CLIを使えば、投稿やメディアの作成や編集もコマンドラインで直接行えます。

投稿の管理

すべての投稿を一覧表示するには、このコマンドを実行します。

wp post list

結果はこのように表形式で表示されます。

+----+--------------+-------------+---------------------+-------------+
| ID | post_title | post_name | post_date | post_status |
+----+--------------+-------------+---------------------+-------------+
| 1 | Hello world! | hello-world | 2023-06-06 03:39:33 | publish |
+----+--------------+-------------+---------------------+-------------+

この例では、「Hello world!」投稿のIDは「1」です。この投稿をゴミ箱に移動したい場合は以下を入力します。

wp post delete 1

結果はこのように表示されます。

Success:Trashed post 1.

新しい投稿を作成するには以下を入力します。

wp post create --post_status=publish --post_title="This Post Was Created With WP-CLI" --edit

このコマンドはデフォルトのテキストエディターを開くので、そこに記事内容を入力してエディターを保存・終了すれば投稿完了です。

Success:Created post 10.

ディレクトリにテキスト(.txt)ファイルの下書きがあれば、それを直接インポートすることも可能です。

wp post create ./post.txt --post_title='Sample Post' --post_status=publish

テスト用に複数の投稿をまとめて生成することもできます。

wp post generate --count=10

コメントの管理

特定のコメントを承認するには、そのIDを指定するだけです。

wp comment approve 45

成功すれば確認メッセージが表示されます。

Success:Approved comment 45.

特定の投稿に対するコメントをすべて表示したい場合は次のとおりです。

wp comment list --post_id=1234

出力には投稿に関連付けられたコメントのリストが表示されます。

+------------+---------------------+--------------+
| comment_ID | comment_date | comment_content |
+------------+---------------------+--------------+
| 34 | 2023-10-18 12:34:56 | Great post! |
+------------+---------------------+--------------+

メディアの管理

WP-CLIを使えば、画像のインポートも自動化できます。例えば、「images-for-site」という名前のフォルダにある画像をまとめてインポートするなら以下を実行します。

wp media import images-for-site/*

実行すると、このような結果が表示されます。

Imported file 'images-for-site/image-1.jpg' as attachment ID 25.
Imported file 'images-for-site/image-2.jpg' as attachment ID 26.
Success: Imported 2 of 2 items.

WP-CLIでWordPressをエクスポート/インポートする方法

WP-CLIはWordPressデータのバックアップや移行も簡単にでできます。新しいホストへの引っ越しやコンテンツのバックアップも、これらのコマンドで効率的に行えます。

すべてのWordPressの投稿をXMLファイルにエクスポートする方法は以下のとおりです。

wp export --dir=/path/to/folder

指定したディレクトリにXMLファイルが保存され、成功メッセージが表示されます。

Success:Wrote 'filename.xml' to '/path/to/folder'.

固定ページやカスタムポストタイプといった特定のコンテンツタイプだけをエクスポートすることも可能です。例えば、全ての固定ページをエクスポートしたい場合は以下になります。

wp export --post_type=page

XMLファイルをWordPressにインポートする場合は以下のとおりです。

wp import /path/to/file.xml --authors=create

–authors=createフラグを付けると、XMLファイル内に記載されている著者がまだ存在しない場合に新しく著者を自動作成してくれます。成功すると以下のメッセージが表示されます。

Success:Imported from 'file.xml'.

添付ファイルなど特定のコンテンツをスキップしてインポートすることも可能です。例えば添付ファイルの場合次のようになります。

wp import /path/to/file.xml --skip=attachment

WP-CLIを使ってデータベースを管理する方法

WordPressサイトのパフォーマンス維持にはデータベース管理が欠かせません。WP-CLIなら複雑なデータベース操作もコマンドラインから直接実行できる一連のコマンドを提供することで、タスクを簡素化します。

例えば、登録ユーザーの一覧を表示するには以下のコマンドを使います。

wp db query "SELECT user_login, ID FROM wp_users;"

結果はこのように表示されます。

+------------+----+
| user_login | ID |
+------------+----+
| user | 1 |
+------------+----+

WordPressのデータベースをエクスポートしたい場合は、このコマンドを実行するだけです。

wp db export

カレントディレクトリにSQLファイルが保存され、成功メッセージが表示されます。

Success:Exported to 'wordpress_db.sql'.

逆にSQLファイルからWordPressデータベースをインポートする場合は次のコマンドを実行します。

wp db import filename.sql

インポートが成功すれば、確認メッセージが表示されます。

Success:Imported from 'filename.sql'.

定期的にデータベースにエラーがないかチェックすると良いでしょう。簡易的な修復にはこのコマンドを使います。

wp db repair

修復が完了すると、確認メッセージが表示されます。

Success:Database repaired.

最後に、サイトのパフォーマンスを維持するために、データベースを最適化しておきましょう。以下のコマンドを実行してください。

wp db optimize

最適化が完了すると、このメッセージが表示されます。

Success:Database optimized.

WP-CLIを使った検索と置換の方法

WordPressのコンテンツ、URL、データーベースフィールドの一括変更をしたい場合、通常はデータベースプラグインや手作業が必要ですが、WP-CLIならこの作業を自動化する便利な検索・置換コマンドが備わっています。

データベース全体の文字列を置き換えるなら、このコマンドを使いましょう。

wp search-replace 'old-string' 'new-string'

実行すると、変更が確認されます。

Success:Replaced 'old-string' with 'new-string'.

実際に変更を加える前に、どのような置換が行われるかプレビューしたい場合はドライランが便利です。

wp search-replace 'old-string' 'new-string' --dry-run

大文字と小文字を区別しない検索を実行するには、-regex-regex-flagsオプションを指定します。

wp search-replace 'old-string' 'new-string' --regex --regex-flags='i'

特定のデータベーステーブルだけを対象にしたい場合は次のとおりです。

wp search-replace 'old-string' 'new-string' --all-tables-with-prefix

サイトのドメインを変更する場合も、まずドライランで安全を確認するのが最善策です。

wp search-replace --dry-run 'website.net' 'website.com'

問題なければ、実際の置換コマンドを実行します。

wp search-replace 'website.net' 'website.com'

成功すれば、こんなメッセージが表示されます。

Success:Replaced 'website.net' with 'website.com'.

まとめ

WP-CLIをマスターすれば、WordPress管理の効率が劇的に向上します。このWP-CLIチュートリアルでは、WordPressのコマンドラインインターフェースの使い方をいくつかの例をご紹介しました。

この記事で紹介したコマンドを知ることで、WordPressのバージョン更新からプラグイン・テーマ管理、コンテンツ操作、データベース最適化まで、すべてWP-CLIから直接実行できるようになります。

WP-CLIを使えばワークフローが簡素化され、GUIの操作で起こりがちなヒューマンエラーのリスクも減少することができます。結果的に、より安全に自信を持ってWordPressサイトを管理できるようになるでしょう。

WP-CLIに関するよくある質問

このセクションでは、WP-CLIに関する最も一般的な質問にお答えします。

WP-CLIにはどうすればアクセスできますか?

WP-CLIを使うには、WebサーバーへのSSHアクセスが必要です。SSH経由でサーバーにログインし、「wp」コマンドに続けて実行したいコマンドを入力します。WP-CLIがまだインストールされていない場合は、公式サイトからダウンロードしてインストール手順に従ってください。 

どのレンタルサーバーでもWP-CLIを使えますか?

SSHアクセスを提供しているレンタルサーバープランであれば、ほとんどの場合WP-CLIが使えます。HostingerのPremiumプラン以上では、WP-CLIがデフォルトで導入済みです。お使いのレンタルサーバーでWP-CLIが使えるかどうか確認したい場合は、レンタルサーバー会社に問い合わせてみましょう。 

自分だけのWP-CLIコマンドを作れますか?

はい、カスタムしたWP-CLIコマンドを作成可能です。開発者は特定のニーズに応じたカスタムコマンドをよく作成します。カスタムコマンドは通常PHPで記述し、WordPressのテーマやプラグインファイルに組み込めます。WP-CLIのベストプラクティスのガイドラインに従って開発するのがおすすめです。 

リモートからWP-CLIを使うことはできますか?

はい。サーバーへのSSHアクセスがあれば、リモートからWP-CLIを使えます。SSHで接続すれば、ローカル環境と同じように、リモートのWordPressサイトでWP-CLIコマンドを実行できます。リモートアクセスについては、レンタルサーバー会社のポリシーとガイドラインを必ず遵守してください。 リモート アクセスに関するホスティング プロバイダーのポリシーとガイドラインを必ず遵守してください。

Bashスクリプトと組み合わせて使えますか?

はい、WP-CLIはBashスクリプトとの相性が抜群です。定期的なタスクを自動化するために、様々なWordPressコマンドをスクリプト化できます。これにより、WordPress管理のための強力な自動化ソリューションが構築でき、ワークフローがさらに効率化されます。作成したBashスクリプトは、意図しない動作を防ぐため、事前にしっかりテストしておくことを忘れないようにしましょう。

本サイトのチュートリアルコンテンツは、 Hostingerの編集方針と価値観に基づき作成されています。

Author
著者

Yūto Ōmura

イギリスから日本へ帰国後、翻訳者として8年従事。英国の大学ではメディア・映像を専攻し、以来、日英両言語にて10年以上複数のウェブサイトおよび動画メディアを運営。プライベートでは、料理をしたり、家族で小旅行に行ったりするのが好きです!

お客様の声

コメントを投稿

Please fill the required fields.Please accept the privacy checkbox.Please fill the required fields and accept the privacy checkbox.

Thank you! Your comment has been successfully submitted. It will be approved within the next 24 hours.