【初心者向け】メルマガ作成方法完全ガイド

メルマガで成果を上げるには、どんな人に向けて書くのかを明確にし、読者にとって価値あるコンテンツを継続的に届けることが重要です。この記事でメールマーケティングの基本を押さえながら、購読者との長期的な信頼関係を築いていきましょう。
メルマガ作成の流れは次の通りです。
- メール配信ツールを選ぶ
- 誰に向けて書くのかをを決める
- 配信の目標を設定する
- 見栄えの良いテンプレートを用意する
- 読み応えのあるコンテンツを作る
- 効果的な要素をテストする
メールアドレスを教えてもらえるということは、その人があなたからの情報を求めているということです。企業やブロガー、コンテンツクリエイターにとって、読者と直接つながれるチャネルほど貴重なものはありません。SNSのアルゴリズム変更に左右される心配もなく、メール配信リストは完全に自分の財産になります。
読者の受信ボックスで光る、価値ある情報を届ける準備はできましたか?多くの人に愛されるメルマガの作り方を、詳しく見ていきましょう。
1. メール配信ツールを選ぶ
メール配信ツールは、メールの送信から購読者管理、効果測定まで一手に担うソフトウェアです。つまり、メールマーケティングのすべてを支える基盤となります。
自分に合ったメール配信ツールを選ぶ際のチェックポイントをご紹介します。
- 操作のしやすさ:メール作成に専門知識は必要ありません。ドラッグ&ドロップで簡単に編集でき、直感的に使えるツールを選びましょう。
- テンプレートの充実度:カスタマイズできるテンプレートが豊富に用意されているツールなら、デザインにかける時間を大幅に短縮できます。初日から高品質なメールが作れるでしょう。
- 自動配信機能:新規登録者へのウェルカムメールや、誕生日のお祝いメッセージを自動で送れると便利です。優秀なツールなら、こうした作業を裏で処理してくれるため、管理の手間が省けます。
- 効果測定機能:どれくらいの人がメールを開いて、リンクをクリックしたかを把握することが大切です。開封率やクリック率といった重要な数値を、わかりやすい画面で確認できるツールを選びましょう。
- リスト管理機能:購読者が増えてくると、グループ分けが必須になります。関心事や購入履歴、登録経路などでユーザーを分類できるツールが理想的です。
- メール配信率:せっかく送ったメールが迷惑メールフォルダに入ってしまっては意味がありません。受信ボックスにきちんと届く実績のあるツールを選ぶことを推奨します。
Hostinger Reachでメルマガは作れる?
Hostinger Reachは、メルマガ配信に最適なツールの一つであり、特にこれからメールマーケティングを始める方におすすめできます。AI機能を搭載したメール配信ツールで、誰でも簡単に優れたメールを作成できます。
上で挙げた選定基準を見ても、Hostinger Reachはメールマーケティングに必要な機能をすべて備えています。AIがメール作成をサポートしてくれるので、デザインや文章作成が苦手でも安心。作りたいメールの内容を伝えるだけで、レイアウトから文章まで自動で用意してくれます。
ブランドイメージの統一についても、一度スタイルを設定すれば全てのメールで同じデザインを使い回せます。すでにHostingerのサイト作成ツールでWebサイトを作っている場合は、サイトの問い合わせフォームから登録された人を自動でメールリストに追加してくれるため、管理がとても楽になるでしょう。

2. 読者層を決める
読者層を決めるということは、誰に向けてメルマガを書くのか、どんなことに興味を持っているのかをはっきりさせるということです。単に年齢や性別といった属性を把握するだけでなく、読者が本当に求めている情報を理解することが重要になります。
なぜ読者層の設定がこれほど大切なのでしょうか?それは、同じ情報でも、読む人によって受け取り方が全く違うからです。例えば「生産性を上げるコツ」というメルマガを考えてみても、子育て中の忙しい親、大学生、小さな会社を経営している人では、求める内容が大きく変わってくるわけです。
メルマガの読者リストには、大きく分けて3つのグループが含まれることが多いでしょう。
- 既存顧客:あなたのブランドを知っていて、信頼してくれている人たちです。新商品の情報や限定オファー、他では聞けない裏話などを求めています。商品について詳しく説明する必要は少なく、より直接的に商品を紹介できます。
- 潜在顧客:あなたのことは知っているものの、まだ何も買ったことがない人たちです。こうした読者には、まず信頼関係を築くことが大切です。強引な売り込みは逆効果になりがちなので、専門知識を活かした役立つ情報を中心に発信しましょう。
- 一般購読者:ブログやSNSで見つけて登録した人たちです。最も離脱しやすいグループなので、継続して読んでもらうための工夫が必要になります。手軽に実践できるコツや興味深い話題、少しずつ関係を深めていく内容がおすすめです。
例えば、フィットネス関連のブログを運営している場合を考えてみましょう。既存の読者にはトレーニング動画やサプリメントの紹介が喜ばれるかもしれません。興味はあるけれど購入に至っていない人には、初心者向けのガイドや実際の成功事例が効果的でしょう。なんとなく登録した人には、日常生活に取り入れやすい健康のコツやモチベーションアップの話が響くはずです。
読者の違いを理解することで、どんなトーンで書くべきか、どんな話題を選ぶべきか、どれくらいの頻度で送るべきか、どんな行動を起こしてもらいたいかが明確になります。
3. メルマガの目標をはっきりさせる
送るメール一通一通に、明確な目的を持たせることが大切です。具体的な目標があることで、件名からボタンの文言まで、すべての要素についてより良い判断ができるようになります。
目標が曖昧だと、読者の心に響かない、とりとめのない内容を送ってしまいがちです。また、何を目指しているのかがわからないため、うまくいっているかどうかを判断するのも難しくなってしまいます。
メルマガでよく設定される目標をいくつかご紹介します。
- Webサイトへの訪問を増やす:新しいブログ記事を読んでもらったり、新商品をチェックしてもらったりしたい場合を指します。記事の一部だけを紹介して続きが気になるようにしたり、クリックしたくなる理由をしっかり伝えることがポイントです。
- コミュニティとのつながりを深める:メールへの返信やSNSでのシェア、Facebookグループへの参加を促したい場合です。親しみやすい口調で書き、読者からの反応を誘う質問を投げかけてみましょう。
- 商品やサービスの売上アップ:売上を伸ばしたい場合もあるでしょう。ただし、毎回セールスの話ばかりでは読者に嫌がられてしまいます。役立つ情報と商品紹介のバランスを取ることが重要です。コース販売をしている人がコツと一緒にプロモーションを紹介したり、アパレルブランドが新商品発表と合わせてスタイリングのアドバイスを載せたりするのが良い例です。
- 専門性をアピールする:コンサルタントやサービス業の人は、自分の知識や経験をアピールしたい場合もあるでしょう。そうした場合は、業界の洞察やケーススタディ、普段は見えない仕事の裏側などを紹介して、専門性を示していきましょう。
- 存在を思い出してもらう:単純に、自分のことを忘れられないようにすることも重要です。契約までに時間がかかるビジネスや季節性のあるサービスに効果的であり、不動産エージェントが市場の最新情報を送ったり、ウェディングカメラマンが結婚式シーズンに向けて最近の作品を紹介したりするのがこれにあたります。
大切なのは、一つのメールキャンペーンにつき一つの目標に絞ることです。焦点を絞ることで、メッセージがより鋭くなり、読者の関心を維持しやすくなります。
4. 見栄えの良いテンプレートを作る
メールテンプレートは額縁のような存在です。中身を引き立てることが目的で、テンプレート自体が主役になってはいけません。読みやすいメルマガデザインは、シンプルで清潔感があり、どんなデバイスで見ても美しく表示されるものです。
押さえておきたいポイントをご紹介します。
- シンプルにまとめる:ごちゃごちゃしたメールは読者を混乱させてしまいます。使うフォントは1〜2種類に絞り、適度な余白を確保して、一つ一つのセクションに情報を詰め込みすぎないよう注意しましょう。読者がパッと見ただけで、何が書いてあるかわかるデザインが理想的です。
- スマホでも見やすくする:今では半数以上のメールがスマートフォンで読まれています。スマホで見たときに崩れて見えるメルマガでは、多くの読者を失ってしまうでしょう。送信前には必ず、さまざまな画面サイズでどう表示されるかを確認することをおすすめします。
- ブランドイメージを統一する:ブランドカラーやフォント、ロゴを使って、一目で誰からのメールかわかるようにしましょう。統一感のあるデザインは信頼感を生み、よりプロフェッショナルな印象を与えます。
とはいえ、今の時代にデザインを一から作る必要はありません。多くのメール配信ツールには、カスタマイズできるテンプレートが豊富に用意されています。気に入ったデザインを選んで、色や文章を自分のブランドに合わせて変更するだけで完成です。

すでにHostingerのサイト作成ツールでWebサイトを作っている方へ
Reachなら、あなたのWebサイトのデザインに合わせたメールテンプレートを簡単に作成できます。メールがWebサイトの自然な続きのように見え、一貫性のあるプロフェッショナルな体験を提供できるでしょう。
5. 思わず開きたくなる件名を書く
件名は、メールを開くか削除するかを決める最初の判断材料です。どんなに素晴らしい内容を書いても、メールを開いてもらえなければ意味がありません。
言ってしまえば、件名は映画の予告編と同じです。内容をすべて明かすのではなく、読者の興味をかき立てて「続きが知りたい」と思わせることが大切なのです。
それでは、効果的な件名の書き方をいくつかご紹介します。
急いで行動したくなるような表現を使う:「限定」「残りわずか」といった言葉は、読者の「逃したくない」という心理に働きかけます。後回しにせず、すぐにメールを開いてもらいやすくなるでしょう。ただし、使いすぎると信頼を失う危険性もあるので注意が必要です。
❌ よくない例:ホリデースペシャル
✅ 改善例:50%オフは12時に終了
❌ よくない例:期間限定オファー
✅ 改善例:金曜日のワークショップ、残り3席
続きが気になる書き方をする:すべてを明かさずに、価値ある情報があることをほのめかしましょう。人は未完成の情報を完成させたがる性質があるため、メールを開いて続きを確認したくなるのです。
❌ よくない例:ニュースレター第47号
✅ 改善例:顧客を失う原因となっているミス
❌ よくない例:新しいブログ記事更新
✅ 改善例:これで私のビジネスが一変しました
個人的な感じを演出する:大量配信のメールではなく、一対一の会話のように感じられる件名にしましょう。名前を入れたり、直接話しかけるような書き方をすると、読者にとって身近で重要な情報だと感じられます。
❌ よくない例:商品アップデート
✅ 改善例:ご要望にお応えして開発しました
❌ よくない例:ウェルカムメール
✅ 改善例:田中さん、アカウントの準備ができました
具体的な数字を入れる:数字があると受信ボックスで目立ちやすく、人間の脳は数字を素早く認識します。具体的な数字は、曖昧な表現よりも説得力があり、実用的な価値を感じさせます。
❌ よくない例:今週のポイント
✅ 改善例:作業時間を半分にした5つのツール
❌ よくない例:月次売上レポート
✅ 改善例:売上記録を更新(その方法をご紹介)
質問形式にする質問は読者に自分の状況を考えさせ、関心を引きつけます。特に読者が悩んでいることに関する質問は、答えを知りたくてメールを開きたくなる心理を生み出します。
❌ よくない例:SEOガイド
✅ 改善例:なぜライバルサイトの方が上位表示されるのか?
❌ よくない例:時間管理のコツ
✅ 改善例:1日3時間を取り戻せるとしたら?
ストレートに伝える:重要な情報を確実に伝えたい場合は、直接的な件名が効果的です。特に取引に関するメールや、すでに信頼関係が築けている読者には、シンプルで明確な件名が有効でしょう。
❌ よくない例:アカウント情報
✅ 改善例:支払いに失敗しました、カード情報をご確認ください
❌ よくない例:週間まとめ
✅ 改善例:今週見逃したニュースをまとめました
件名のアイデアに困ったら? 件名に困ったときは、自分の受信ボックスで、どの件名が目を引くかをチェックしてみましょう。同業界の人気メルマガを研究したり、ニュースサイトやSNSで注目を集めている見出しを参考にするのもおすすめです。
重要なのは、そのままコピーするのではなく、自分のブランドらしさに合わせてアレンジすることです。効果的な件名パターンをストックしておけば、新しいメールを書くときに応用できるでしょう。
6. 読者にとって有益なコンテンツを作る
価値のあるコンテンツとは、読者の悩みを解決し、新しい知識を提供し、楽しませてくれる情報のことです。
メルマガコンテンツの鉄則はとてもシンプルで、読者が期待する以上の価値を常に提供することです。毎回セールスの話ばかりだと、読者はすぐに配信停止してしまうでしょう。しかし、継続的に問題解決や学びをサポートできれば、あなたからのメールを心待ちにしてくれるはずです。
さまざまなタイプのコンテンツをバランス良く組み合わせる方法をご紹介します。
- 役立つ知識を教える:あなたの専門分野に関するコツやノウハウ、業界の洞察を共有しましょう。フィットネスコーチなら簡単にできるトレーニングメニューを、マーケティングコンサルタントなら成功事例の分析を紹介できます。
- 普段見えない部分を見せる:人間らしい一面を見るのが好きな人は多いものです。仕事の進め方や失敗から学んだこと、会社の日常などを紹介することで、読者との距離が縮まり信頼関係が深まります。
- 厳選した情報をまとめる:すべてを一から作る必要はありません。見つけた興味深い記事やツール、役立つ情報源を、なぜおすすめなのかという解説とともに紹介しましょう。Webデザイナーなら今週のデザインインスピレーション、ビジネスコーチならクライアントが実際に使っている便利なアプリなどを紹介できます。
- 体験談やエピソードを語る:成功事例やケーススタディ、読者の課題に関連する個人的な体験を紹介しましょう。ストーリーは記憶に残りやすく、読者が「自分にもできそう」と想像しやすくなります。
- 最新情報を提供する:業界の動向や会社のニュース、読者に影響しそうな変化について情報を提供しましょう。タイムリーで信頼できる情報源として認識してもらえるでしょう。
- 商品やサービスを紹介する:もちろん、メールリストに向けて販売することも可能ですが、全体の2割程度に抑えることを推奨します。何かを宣伝する際は、読者にとってのメリットを明確に伝え、押し付けがましくない自然な紹介を心がけましょう。
ただし、すべてを自分で書く必要はありません。Hostinger Reachのようなメール配信ツールなら、AIが優秀なコンテンツ作成をサポートしてくれます。

どんな内容にしたいか、どんな雰囲気で書きたいか、どんなポイントを伝えたいかをAIに指示するだけ。効果的な指示の出し方を覚えることで、より良いコンテンツを作成できるようになります。
📚効果的な指示の出し方について詳しく知りたい方は、プロンプトエンジニアリングガイドを参考にしてみてください。
7. 視覚的な要素を加える
視覚的な要素とは、メールをより魅力的で読みやすくしてくれる画像やグラフィック、写真などのことです。文字ばかりのメールは単調になりがちですが、適切な画像があることで内容が整理され、読みやすくなり、重要な部分が際立ちます。
といっても、凝ったデザインやプロ仕様の写真は必要ありません。シンプルで内容に関連した画像で十分効果があります。大切なのは、メッセージの邪魔をするのではなく、より伝わりやすくサポートすることです。
メルマガで効果的な視覚要素をご紹介します。
- 商品の写真:何かを紹介する場合は、実際の商品を見せましょう。長々と説明するよりも、わかりやすい商品写真の方がずっと効果的です。オンラインショップなら新商品や人気商品を写真で紹介できます。
- 操作画面の画像:使い方の説明やソフトウェアのレビューには最適です。すべての手順を文章で説明するより、実際の画面を見せる方が読者にとってわかりやすいでしょう。
- わかりやすいグラフや図:チャートやインフォグラフィック、イラスト付きの解説は、複雑な情報を理解しやすくしてくれます。フィットネストレーナーならシンプルな運動の図解を、ファイナンシャルプランナーなら家計管理のチャートを載せることができます。
- 日常の写真:ブランドに親しみやすさを加えてくれます。オフィスの様子やチームの写真、作業風景などは、読者にビジネスをより身近に感じてもらうのに役立ちます。
- GIF画像:適切に使えば、ユーモアを加えたり、静止画では伝えにくいプロセスを効果的に説明したりできます。ビフォーアフターの変化や手順の説明、商品の使い方デモなどに活用できるでしょう。
メールの読み込み速度を保つため画像サイズは小さめにし、画像が表示されない環境でも内容がわかるよう代替テキストを必ず設定しましょう。多くのメール配信ツールは自動で画像を圧縮してくれますが、大きな写真はアップロード前にサイズを調整しておくことを推奨します。

8. 明確な行動を促すボタン(CTA)を設置する
コールトゥアクション(CTA)とは、読者に次にどんな行動を取ってほしいかを具体的に伝える指示のことです。すべてのメールには、リンクをクリックする、商品を購入する、感想を返信するなど、明確な次のステップを一つ用意する必要があります。CTAはメールの目的と直接結びついている必要があります。
目的別の効果的なCTA例をご紹介します。
Webサイトへの誘導:
- 詳しいガイドを読む
- 15の事例をすべて確認する
- 完全版チェックリストをダウンロード
読者との交流促進:
- 一番の悩みを返信で教えてください
- 役立ったら友人にもシェアしてください
- Instagramで意見交換に参加しよう
売上アップ:
- 期間限定割引を今すぐ利用
- カートに追加(送料無料)
- 無料お試しを今すぐ開始
コミュニティ拡大:
- Facebookグループに参加
- 毎日のコツをフォロー
- 同僚もメルマガに招待
できるだけ、単純なテキストリンクではなくボタン形式でCTAを目立たせ、行動を促す具体的な表現を使いましょう。

Reachなら、AI機能を使って魅力的なCTAボタンを簡単に作成できます。さらにアイデアが必要な場合は、他のAIコンテンツ作成ツールも参考にしてみてください。
9. 法律を守ってメルマガを配信する
メールマーケティングには、メールアドレスの収集方法や商業メールの送信方法を規制する法律があります。迷惑メールから人々を守り、受信ボックスを自分でコントロールする権利を保護するために作られたルールです。
知っておくべき主要な法律をご紹介します。
- GDPR(一般データ保護規則) :ヨーロッパに住む読者がいる場合に適用されます。メールリストに追加する前に明確な同意を得る必要があり、個人データをどのように使用するかを説明しなければなりません。新規登録者にはダブルオプトイン(確認メールでの再同意)を使用し、いつ、どのように登録されたかの記録を保管しておきましょう。
- CAN-SPAM法:アメリカで送信されるメールに適用される法律です。送信者名や件名で読者を騙してはいけません。メールには実際の住所を記載し、配信停止の依頼は10日以内に対応する必要があります。また、許可なくメールリストに人を追加することは禁止されています。
- CASL(カナダ迷惑メール対策法) :カナダの受信者にメールを送る場合、商業メッセージを送信する前に明示的または暗示的な同意が必要です。違反した場合の罰則は厳しいため、すべてのメールで送信者を明確に名乗り、実際の住所を記載するようにしましょう。
日本にいて海外に読者がいない場合でも、これら3つの法律すべてに準拠することを推奨します。将来的な法的リスクを回避でき、業界最高水準の運用を行っていることの証明にもなります。
メールマーケティングでもう一つ重要なルールは、必ず配信停止リンクを設置することです。法的義務であるだけでなく、送信者としての信頼を維持し、迷惑メール報告を避けてメール到達率を保つためにも欠かせません。
信頼できるメール配信ツールの多くは、技術的な法令遵守を自動で処理してくれます。配信停止リンクの設置、配信停止処理の管理、法令に準拠した登録フォームの作成などをサポートしてくれるでしょう。ただし、適切な同意を得て、送信内容について誠実であることは、あなた自身の責任なのです。
10. メールの効果を測定して改善する
メールのテストと分析とは、メルマガのさまざまな要素を試行錯誤し、結果を追跡して読者にとって最も効果的な方法を見つけるということです。何がうまくいって何がうまくいかないのかを把握することで、継続的にパフォーマンスを向上させることができます。
今では、多くのメール配信ツールが重要な数値を自動で計測してくれます。どの数字が重要で、それをどう活用すればいいかを理解するだけです。
チェックすべき重要な指標:
- 開封率:メールを開いた人の割合です。開封率が低い場合は、件名を改善するか、送信時間を見直す必要があるかもしれません。業界によって差はありますが、15〜25%を目標にしましょう。
- クリック率:メール内のリンクをクリックした人の数です。コンテンツやCTAがどれだけ魅力的かがわかります。多くのメルマガでは、2〜5%でも十分良い結果と言えるでしょう。
- コンバージョン率:クリック後に期待した行動を取った人の割合です。商品購入、資料ダウンロード、イベント参加などが含まれます。
- バウンス率:配信に失敗したメールの数です。バウンス率が高いと送信者としての評判が下がり、配信リストの整理が必要になります。古い・無効なメールアドレスを削除して、2%未満に保つことをおすすめします。
- 配信停止率:急に配信停止が増えた場合は、送信頻度が高すぎるか、内容に魅力がなくなっている可能性があります。たまに配信停止があるのは自然なことですが、急激な変化には注意を払いましょう。
テストしてみるべき要素:
- 件名:質問形式、断言形式、短い件名など、異なるアプローチを試してみましょう。同じメールに2つの異なる件名をつけて少数の読者に送信し、どちらの成果が良いかを確認します。
- 送信時間:読者がメールを確認する時間は、あなたの予想と違うかもしれません。曜日や時間帯を変えて配信テストし、最適なタイミングを見つけましょう。
- CTAボタン:色、文言、配置を変えて試してみましょう。どの表現がより効果的か、どの色が既存のものより優れているかをテストします。
- メールの長さ:読者によっては簡潔な内容を好む人もいれば、詳しい情報を求める人もいます。短いメールと長いメールの両方をテストして、どちらがより多くの反応を得られるかを確認しましょう。
- デザインテンプレート:レイアウト、画像の配置、色の組み合わせを変えてテストしてみましょう。時にはシンプルなテキストメールが凝ったデザインを上回ることもあり、その逆もあります。
- 個人名の使用:件名やメール本文で読者の名前を使用する場合と、一般的な呼びかけをする場合をテストしてみましょう。個人的な要素は、しばしば読者の関心を高めてくれます。
一度に一つの要素だけを変更して、結果を追跡することが大切です。多くのメール配信ツールでは、配信リストの一部に異なるバージョンを送信し、成果の良かった方を残りの全員に自動配信するA/Bテスト機能が利用できます。
メルマガリストを成長させる方法
本当にあなたからの情報を求めている読者を集めることに集中すれば、メールリストを着実に成長させることができます。
まずはWebサイトのブログ記事の最後に登録フォームを設置することから始めましょう。無料ガイド、割引クーポン、限定コンテンツなど、価値のあるものを提供することで登録を促せます。特に、読者が実際に抱えている悩みを解決できる内容だと効果的です。
SNSでメルマガを紹介したり、メール登録が参加条件のプレゼント企画を実施したり、サイトを離れようとする訪問者にポップアップで登録を促したりする方法もあります。Webサイトの登録フォームが最も手軽に始められるので、まずはここからスタートして、効果を確認してから月に一つずつ新しい手法を試していくことをおすすめします。
メールマーケティングを成功させるコツ
メールマーケティングは、商品を売り込むことではなく、読者との関係作りに重点を置いたときに成功するものです。良いメルマガは、興味のある分野に詳しい友人からのメールを受け取っているような親しみやすさを感じさせるようなものであるべきです。
何より大切なのは、読者のことを深く理解することです。成功しているメールマーケティング担当者は、誰に向けて書いているのか、読者が何を大切に思っているのかを正確に把握しています。コンテンツが読者にとって本当に重要なことを扱い、読者の心に響く雰囲気で書かれていることが重要なのです。
絶対に避けたいメールマーケティングの失敗例
よくあるメールマーケティングの失敗には、宣伝メールを送りすぎること、配信スケジュールが不規則なこと、読者ではなく自分中心の内容になってしまうことなどがあります。
他にも、読者の関心を無視した内容を送ったり、誰が読んでも当たり障りのない一般的な情報ばかり配信したり、効果測定を怠ったりするケースがよく見られます。
最初のメルマガを作ってみましょう
読者が心から読みたくなるメルマガを作るために必要な知識は、すべてお伝えしました。
Hostinger Reachのようなメール配信ツールを選び、どんな読者に向けて書くかを明確にし、何を達成したいかの目標を設定することから始めましょう。その後は、魅力的な件名と明確なCTAを含む、価値のあるコンテンツ作りに集中します。
優れたメルマガは、読者に継続的に価値を提供することで、時間をかけて信頼関係を築いていくものです。読者の問題解決を手助けし、役立つ情報を提供し続ければ、あなたのおすすめを信頼し、メールを楽しみに待ってくれるようになるでしょう。
読者はあなたの発信する情報を必要としています。ぜひ、今すぐ始めてみませんか?